てんかんの治療・手術数が多い病院

独立行政法人国立病院機構静岡てんかん・神経医療センターでは、てんかんの診療やリハビリテーションなどの必要な援助を行います。

てんかん専門医18名をはじめ、多職種による包括的な治療を行なっています。静岡てんかん・神経医療センターでは1600人以上の手術治療を行なった実績があります。

手術治療は通過点として位置付けられるもので、発作がなくなっても自立した生活を送れるようになるためにはカウンセリングや就労支援が必要な場合もあります。患者さんの心理・社会的な側面も含め、術後も継続した支援を行うことを心掛けています。

国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター病院では、診療科に縛られず専門分野の医師を配置することで、専門的でより良い医療の提供を心掛けています。

総合てんかんセンターでは、脳神経小児科、精神科、脳神経外科、神経内科のてんかん専門医が連携し、診断から治療まで高度なてんかん専門医療を行っています。

てんかんの治療には抗てんかん薬などの薬物治療、外科的治療、食事療法がありますが、薬物治療で発作が良くならない際は、手術を検討します。

全ての患者さんが手術で良くなるわけではないため、手術前には入院検査を受けていただき、良くなる見込みや合併症のリスク、発作の改善によるメリット、予想される障害などを慎重に判断して適応を決めていきます。

独立行政法人国立病院機構西新潟中央病院のてんかんセンターは、1995年に日本で2番目だった国立診療所寺泊病院てんかんセンターを継承し、外科治療のできるセンターとして開院されました。

国と新潟県によりてんかん診療拠点病院に指定され、専門的な相談支援を行うほか、他の医療機関、自治体等と連携・調整を行ったり、正しい知識の普及啓発により地域連携体制モデルの確立を行ったりすることを目的としています。

てんかん患者の70〜80%ほどは薬で発作を抑えることが可能ですが、5〜10％は難治てんかんです。難治てんかんに対して脳外科的な外科治療が検討されますが、手術の対象となるのは全患者の4〜5％程度となっています。

大阪市立総合医療センターのてんかん診療では、最初に問診と診察を行っています。特に発作の様子を観察者から詳しく聴取します。

次に、脳波検査を行い、問診と診察の結果と統合しててんかんの種類の診断を行います。診断後はそれぞれの患者さんに最善の治療を提供していきます。

定期的に外来受診をしていただき、発作の経過や生活の様子を確認し、抗てんかん役の副作用がないかの診察や血中濃度測定を行います。

集中的な治療が必要な場合は入院にて精密検査や専門的治療を行い、外科的治療が必要な場合は小児脳神経外科と協力して診療を行っていきます。

独立行政法人国立病院機構長崎医療センターのてんかんセンターでの診療では、すべての年齢の患者を対象とし、てんかんを専門とする小児科医や脳神経外科医などで担当しています。

より専門的な診察や検査を行い、てんかんでお困りの方に対し最も適切と思われる治療方法を提案します。困難症例に対しては、長崎県下の専門医とも知識と経験をもとに治療方針の議論も行っています。

長崎医療センターでは、1990年代より全国に先がけ難治性てんかんへの外科的治療をおこなっており、実績は全国でも有数のレベルにあります。特に小児てんかんに対する手術件数が多く、県外からも数多くの患者が来られています。

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