肺高血圧症の治療・手術数が多い病院

 国立研究開発法人 国立循環器病研究センターは、大阪府吹田市にある1977年に診療を開始した国立高度専門医療研究センターです。脳・心臓循環器疾患に特化し、その予防、診断、治療法の開発、病態生理の解明を推し進めています。

「国民の健康と幸福のため、高度専門医療研究センターとして循環器疾患の究明と制圧に挑む」ことを理念とし、日本の循環器医療の発展に貢献しています。

肺高血圧症の患者さんに対応するのは肺循環科で、「肺」という特別な臓器の血液の血管系である「肺循環」の病気に特化した日本でも唯一の先駆的な科です。

支持療法（在宅酸素療法等）や肺動脈性肺血圧症特異的治療、慢性血栓塞栓性肺高血圧症への治療といった、先進的な治療が行われています。

独立行政法人国立病院機構 岡山医療センターは、岡山県岡山市にある病院で国立病院機構としての政策医療、移植医療、運動器医療、難病医療など、総合的で高度な急性期医療を提供しており、「今、あなたに信頼される病院」を理念として診療を行っています。

肺高血圧症の患者さんを受け入れている循環器内科では、早くから24時間体制での集中治療体制を確立し、以後、多くの重症循環器患者さんの診療を行ってきました。

肺高血圧症に対する治療実績が世界有数で、国内外から多くの留学生が研修に訪れています。医療発展のため積極的に臨床研究に取り組んでいて、全機構病院（140病院）の中で、獲得研究費が常にベスト10以内にランクされるなど、国内有数の研究成果を誇っています。

東北大学病院は、1817年に創設された仙台藩医学校を起源とし、1915年に開院した100年を超える歴史を持つ病院です。「患者さんに優しい医療と先進医療との調和を目指した病院」を基本理念として診療を行っています。

肺高血圧症の患者さんに対応するのは循環器内科になり、肺高血圧症は希少疾患で非特異的な症状しかないことから早期発見は難しいとされていて、循環器内科の肺循環グループでは肺高血圧症を早期に見つけることにも力を入れています。

予後が非常によく生存率が改善される「カテーテルを用いた経皮的肺動脈バルーン形成術（BPA）」の2021年症例実績は156例に上ります。

杏林大学医学部付属病院は、1954年に母体となる三鷹新川病院が開院し、1970年に現在の杏林大学医学部付属病院へと移行しました。東京都内に4つある特定機能病院のひとつで、ドクターヘリ事業の基幹病院にもなっています。

「あたたかい心のかよう、良質な医療を患者さんに提供」することを理念に掲げて、多摩地域の中核病院として良質な医療を提供しています。

肺高血圧症の患者さんを受け入れているのは循環器内科で、極めて緊急性の高い疾患に対して最先端かつ適切で迅速な治療をモットーに診療を行っています。

肺循環チームでは、稀少疾患であり、かつ難病特定疾患である肺動脈性肺高血圧症（PAH）及び慢性血栓塞栓性肺高血圧症を中心に診療しています。また、患者さんに優しい先進医療治療も積極的に取り入れています。

神戸大学医学部附属病院は、明治2年（1869年）に開院した神戸病院を起源とし、150年以上にわたって兵庫県神戸市で診療を続けています。

「患者中心の医療の実践」を理念として、病院全体の医療の質・安全管理システムを確立・運用し専門的・総合的かつ高度な医療を目指しています。

肺高血圧症の患者さんの診断・治療にあたっているのは循環器内科です。循環器内科では、循環器疾患を早期診断し、最新の治療を提供することで循環器疾患で苦しむ患者さんを減らし、かつ生活の質を改善することを目標として診療を行っています。

経験豊富な専門医が多数在籍し、循環器疾患の診療にあたっており、臨床試験や治験などの臨床研究も積極的に行っています。

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