くも膜下出血（脳卒中）の治療・手術数が多い病院

一般財団法人広南会広南病院は脳神経疾患の高度専門病院で、くも膜下出血を専門とする脳神経外科の手術件数は年間490件を越えています。くも膜下出血の治療実績は全国でも群を抜いており、2020年には手術あり・なしの合計治療件数は143件と国内1位となりました。

広南病院は昭和23年9月に東北大学附属病院の長町分院にて診療を開始した後、昭和45年に脳神経外科を開設、昭和55年に分院の移転に伴い広南病院として外来診療を始めました。現在の病院長・副院長が脳神経外科の専門医であり、脳神経外科は広南病院でも強い部門とされ、宮城県内だけでなく県外から来院する患者も多数います。

CT・MRI・核医学検査は最先端の診断系医療機器を、手術顕微鏡・手術支援機器は最新鋭の治療系医療機器を用いて、くも膜下出血の治療にあたっています。

広南病院は、「人類愛を基にすべての患者さんに、最良の医療を提供します。」という基本理念をもとに、高度な専門性とエビデンスによる良質な医療提供、患者の人格を尊重した信頼される医療、医療を通じた社会発展に尽くしています。

埼玉医科大学国際医療センターは、くも膜下出血の治療実績において例年全国で第2位になる病院です。くも膜下出血の主な手術として、クリッピング術や血管内治療で行うコイリング術があり、埼玉医科大学国際医療センターでは、いずれも150件を超える件数になります。

このクリッピング術やコイリング術に対して、専門的に特化した診療科を置いており、全国の大学病院では数少ない取り組みです。

開頭クリッピング術では体への負担・影響が少ない手術のため、鍵穴手術という切開部分を小さくする手術が行なわれています他の病院で手術不可能とされる高難易度動脈瘤や脳動静脈奇形などに対しても積極的に取り組まれています。

コイリング術に関しては手術中のCT撮影が可能で開頭手術と血管内治療が並行できるハイブリッド手術室を擁しており、高難易度の手術にも数多く行っています。更に救命救急センターにおいては24時間体制で治療にあたり「救急車を断らない」を目標にしており、くも膜下出血は積極的な受け入れ・治療が行われています。

倉敷中央病院はくも膜下出血の治療に強く、全国でも指折りの治療実績を持っています。くも膜下出血を専門とする脳神経外科・脳卒中科の入院患者数は年間約1,400名を越え、そのうち約7割が脳卒中を占め、脳卒中全体の約1割がくも膜下出血の患者です。

倉敷中央病院は大正12年に開設され、創立者である大原孫三郎氏が掲げた“すべての患者に対し平等かつ最高の医療提供を”という設立理念のもと、病院文化の醸成に取り組んできました。倉敷中央病院の脳神経外科・脳卒中科の知名度は高く、2020年に行ったくも膜下出血の手術あり・なしの治療実績は74件と、中国・四国地方では1位の実績を持っています。

くも膜下出血の手術は24時間対応しており、専門医による動脈瘤塞栓術の手術件数は年間20件を越えます。くも膜下出血に伴い発症しやすい脳血管攣縮に対する予防及び治療として取り入れた脳槽潅流療法では、良好な成績を挙げています。

北里大学病院のくも膜下出血の治療実績は全国でもトップクラスに入り、2020年に行われた治療合計件数は国内上位の成績を収めています。北里大学病院は、昭和46年に開設されると平成5年には特定機能病院として承認され、広範な脳神経外科疾患を取り扱うようになりました。

スタンダードな疾患治療はもちろんのこと、厚労省の認可を得た高度先進医療まで幅広く行っています。北里大学病院では、くも膜下出血を含む脳卒中の急性期を専門とした医療組織「脳卒中センター」を開設し、脳卒中の診療に取り組んでいます。

脳卒中センターの診療医は市の救急隊とPHSにて直接連絡を取り合う「脳卒中ホットライン」を導入しているため、治療開始までの時間を短縮することが可能となりました。

北里大学病院の脳神経外科は、「病院や手術室では遭遇することに集中すること」「常に自分の持ち得る110%の力を注ぎ込むこと」をモットーに行動し、常により良い脳卒中治療を目指しています。

岩手県立中央病院はくも膜下出血の治療実績において例年トップクラスを維持し、2020年に行った合計治療件数は北東北3県1位、全国4位の実績があります。岩手県立中央病院の歴史は昭和8年から始まり、昭和50年になると脳卒中の24時間救急受け入れ体制が整えられました。

さらに、2019年には県内初のSCU(脳卒中集中治療室)が整備され、スタッフの充実を図っています。脳卒中は、くも膜下出血・脳内出血を含む出血性脳卒中と、脳梗塞を含む虚血性脳卒中に大きく分けられ、出血性脳卒中は脳神経外科、虚血性脳卒中は脳神経内科で加療するのが主とされています。

岩手県立中央病院では脳神経外科と脳神経内科で「脳神経センター」を構成し、共同することにより、必要な医療を必要なときに患者に提供できるよう体制を整えました。

脳神経外科医は多業種を一同に介するカンファレンスを定期的に行い、1つのチームとして多角的な治療を行っています。

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済生会熊本病院は、くも膜下出血の治療や手術件数において2020年度に全国第9位の実績を上げています。くも膜下出血の治療にあたるのは脳卒中センターの脳神経外科となり、破裂動脈瘤に対する開頭手術の他、血管内治療によるコイリング手術もこちらで行われています。

脳神経外科には医師が数名在籍しており、くも膜下出血に対しては24時間の受け入れ体制が取られています。済生会熊本病院は2013年に熊本県で初めてハイブリッド手術室を取り入れて稼働を始めています。

ハイブリッド手術室とは手術室の特性と血管内治療室の特性を合わせた手術室です。これにより開頭手術とカテーテル治療の長所を生かした、より安全性の高い複合手術が可能となり、くも膜下出血の原因になる脳動脈瘤の手術でも使われています。

国立循環器病研究センターは、心臓病と脳卒中の治療・研究を専門とする機関になり、世界でも最新鋭の治療研究が行われる施設になります。国立循環器病研究センターの脳神経外科では、くも膜下出血の治療実績において全国で例年トップクラスの実績を収めています。

脳神経外科では、くも膜下出血の開頭クリッピング手術等は年間に約50件前後が行われています。国内初のハイブリッド手術を設け、全国に先駆けて開頭手術と血管内手術を合わせた複合手術が行われています。

複合手術では開頭手術の難点と血管内手術の難点をお互いに解消できるため、困難な血管手術が可能となり安全・確実な治療が実現可能になります。脳血管や心臓病といった重症疾患を取り扱っているため、24時間体制で患者さんを受け入れています。

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